ソロコンから、もう1か月。Blog記事、書こう書こうと思っているうちに、別のイベント記事の時期になってしまったので、
あわてて筆をとっている・・・いえ、キーボードをたたいているSop.の芳賀です!
2月5日(水)18時30分から32名が出演する記念すべき「第一回CANTUS ANIMAE団内ソロコンサート」本番の日。
当日にもかかわらず、14名のリハーサルという名の雨森先生の個人レッスンが、13時20分から、20分交代で延々と続く中、同時時間帯、練習室、リハーサル室の2部屋が声出し用として自由に使えるという気前の良さ!さすが、CA!!
しかしこれはまた、暗に「しっかり準備できる場は整えたんだから、あとは出演者のあなた次第」とゲタを預けられた状態でもありまして、「声出しが十分できなくて~」などという言い逃れが一切効かないことを意味します。周到に準備されているので、がんばらざるを得ません。大汗。
・・・そう!CAという団体では、基本的に「歌うこと」の対しての準備は常に「自己裁量」。強制はないし、基準もない。ただ、存分に音楽するための環境が準備されるというある意味でとても贅沢な!?団体です。そんな整えられた環境の中で「どこまで本気でやるのか」は、個人に任せられています。
今考えると、ソロコンも同じように「自己裁量」で、どこまで各自が自分の歌に、それぞれ取り組んで形にするかが問われる場でもあったかな、と思います。皆様の本気を肌で感じ、勉強になりました~。
ちなみに、副団長のM様、あがき練習と称して、本番数日前から個人でレッスン室を予約し、練習を重ねていました。う~ん、さすが団員のお手本!その姿勢には感服です。
暗譜が怪しかった私も、それに触発されて、後に続けとばかりに、午前中の会議をそそくさと切り上げて、午後休を取ってレッスン室で1時間ほど練習してから、急いで会場に向かいました。
会場に到着すると、AltのKぼっちがリハーサル中でした。雨森先生が、会場のど真ん中に陣取り、細かなコメントを出されるのに対し、柔軟に対応しているのが印象的でした。リハーサルで出されるコメントやそこへの対応を見るのも勉強になると感じ、結局、本番までは会場でリハーサルを見学しました。
写真1は、合間のリラックスしている男子の様子です。
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本番では、32名の団員が、日本語、ラテン語、イタリア語、ドイツ語、そしてジャンルもバロックもの、古典派から現代曲まで、幅広い曲を演奏しました。
普段は同じ合唱団の仲間といえど、なかなか個人の声や個人の歌を聞くことがないので、歌を通して、その人の人となりを垣間見ることのできる貴重な機会となったと思います。
いやあ、本当に歌にはその人の性格がでますよねえ。
写真2は、おきゃんな「ラウレッタ」 M田さん。O mio babbino caro を披露。
写真3は、今回のベストパフォーマンス賞受賞?Aひろさんです。曲目は、M’ama…non m’ama と 霧と話した です。
大学生もがんばりました。写真4は千葉大のT葉くん。[アルルの女」よりのフェデリーコのアリア「Il lamento di Ferico」を、緊張の面持ちで披露してくれました。
写真5は、バリトンのI山さん。個人的に「まとめてきた」歌のレベルの高さにびっくりしました。曲目はシューベルトの「Du bist die Ruh」でした。歌い姿がN島君にそっくり!?でしたねえ。笑。
そして、やっぱりO笠さんのヴェルディのDi quella pira l’orrendo foco は圧巻でした。言葉は要りません。4階ホールの歌が3階まで鳴り響いていたのは、もはや伝説レベル!?(写真6)
女声では、やはり、本格的に勉強している人は違う!と、皆をうならせた堂々とした演奏を披露したTにちゃんがすばらしかったです。なんとウィーンから駆けつけて、ヨハンシュトラウス「こうもり」アデーレの「Mein Herr Marquis」を披露してくれました。(写真7)
こちらの写真8は、リリコの名曲、プッチーニの「Vissi d’arte, vissi d’amore」で大爆発かと思いきや、そつなく安定した歌唱を披露した我らがSopのパトリ、みひ様。
そして写真9は「Qui dedes」でバッハの世界に挑んだ副団長兼Altパトリのまり様。いや、あのメリスマを短期間でものにすべく歌い込むのは本当に大変だったと思います。
私は、泣きの芳賀の異名を取るべく(え?)、嘆きのアリア「Ah! non credea mirarti 」にチャレンジしました(写真10)。
普段歌っているものより、ずっと低い中音域の曲を選んだのは、五線の中をきちんと歌えるようになるという目標があったからなのですが、やはり、本番では緊張もあって中音域が不安定になってしまい、ちょっと悔いが残っています。情感豊かに歌う方は、まずまずだったのですがねえ(苦笑)。今後も精進していきたいと思います。