ついに最終回!演奏会企画【団内アンケート第3弾 ~3rd stage 髙田三郎の曲たち~】をお送りします。団内アンケートってなに?という方は前回・前々回記事もぜひご覧くださいませ。
雨森先生・平林先生のインタビューも、まだお読みになっていない方はぜひご一読いただければと思います。
さて、ついに本アンケート企画も最終回を迎えました。
演奏会まで早いものであと1週間です。まさに大詰め!といったところでしょうか。
演奏会の締めとなる髙田三郎ステージ。ドイツ音楽からの髙田三郎ステージで見えてくるものとは?
今回選曲された「わたしの願い」については、髙田先生にとっても、詩人、高野喜久雄さんとのであいとなった特別な合唱曲ということです。
色んな意味での”系譜”を実感いただけるような最終ステージになりますように、と願いつつ、団員一同、渾身のラストスパートをかけていければ!と思っています。
[団内アンケート第3弾 ~3rd stage 髙田三郎の曲たち~]
~3rd stage~ 髙田三郎 混声合唱曲 わたしの願い Ⅰ.いま わたしがほしいのは Ⅱ.雲雀にかわれ
●「わたしの願い」の第一印象について→練習を重ねた今の印象
- また凄い歌詞。2曲なのに長いんだなぁ→髙田先生のエッセンスのつまった作品、とても難しいけれどひとつひとつ大切に歌いたい (Y.Y.)
- 高校の部室にあったカセットテープからダビングして聴いたのが初めの出会いです。フーガの部分が大好きで何回もそこだけ繰り返し聴きました。→心の四季など他の曲もそうですが、雨森先生の手にかかると曲への愛情が数倍になりますね。 (A.K.)
- とにかく暗い!ビックリ!→純粋性を求めてると、こう思うよね、と思ってきました。 (A.Y.)
- 1曲目 くら~い。耐え切れない。2曲目 唐突なフーガに驚き。→1曲目 ブラームスのwarumに通じるものを感じる。2曲目 高校生の時にハイドンの天地創造の一部に日本語を付けたピース譜を歌ったことを思い出しましたが、それよりも歌詞とメロディーに親和性を感じています。 (K.H.)
- たちまちのうちに、詩の世界に、深く共感してしまいました。そしてこの美しく狂った女性と、それを見守る作者とは‥‥そしてそれからの2人は‥‥‥等々、いろいろな思いを馳せていました。→歌い込みをもっともっと。この作詞者とそれに寄り添う作曲者の思いに、もっともっと近づきたい。そして、美しく正しく狂ったこの女性のように、すべてをあるがままに受け入れ、思いっきり大きく空に手を差し伸べ歌っていたい。 (S.N.)
●「ドイツ音楽の系譜」最後のステージ。一番ドイツ音楽との「繋がり」を感じる部分は?
- フーガ!明らかに日本人の音楽じゃないのに、日本語にすごくマッチしている。まばゆい光に救われる感じです。(H.T.)
- フーガです。ドイツレクイエムでも感じた最後の 幸福感! (H.H.)
- 少しずれているかもしれませんが…… 他者に対する積極性を、歌詞や曲調から感じます。いわゆる日本人の他人行儀さとか、少し距離を置く感じとかがないな、と。その分、積極的に歌えるようににしたいなと思ってます。 (M.S.)
- 髙田作品は、日本語を話すように曲を書かれていて、テンポの揺れ(ルバート感)は、今回歌うドイツ語の曲と同じです。でも、何と言っても「雲雀にかわれ」の後半のフーガは、西洋音楽そのものです。 (H.K.)
●髙田三郎MCで得たこと→どのように「わたしの願い」に生かしたい?
※MC:Monthly ConcertでCAは髙田三郎楽曲を4曲集とりあげ、歌ってきました。詳しくは過去記事をどうぞ!
- 髙田作品といえば、高文連の合同合唱で「心の四季」(抜粋)を歌ったのが初めて。その後は殆ど歌う機会はなかったので、髙田三郎がクリスチャンであったこと、高野喜久雄の詩がとても宗教的であることを全く知らなかった。(恥ずかしい、、、)なんと、宗教的な音型が沢山潜んでいた!バッハのロ短調の後だったので、より理解しやすく、驚きも大きかった。→これはモテット。今あることに神様に感謝しながら、歌う。 (M.T.)
- 取り上げた曲はどれもテキストが重い曲でしたが、中でも聖書をモチーフにした「イザヤの預言」は髙田先生の宗教観が顕れていて、とても言葉を大事にしていることを改めて感じた。→宗教曲に対するテキストへの向き合い方が変わった。キリスト教徒はこんなにも聖書に向き合っているのか!と。 (K.M.)
- なんといっても。髙田先生の曲が、いかに宗教曲であるか、ということですね。それを常に感じながら歌うのと、そうでないのとでは、全く違う世界だということを学びました。→最初の歌い出しから、この曲が終わるまで、常に、どれだけ私達が、神様と共にあるか、そこにどれだけ近づけているのか、ということを感じ、問い、探しながら、歌いたいですね。 (T.O.)
- 一番の収穫は髙田氏の音楽は、宗教作品でなくても「宗教曲」であるということが、実際に楽譜と向き合って歌う過程を通じて身に染みて理解できたことでしょう。個人的には「イザヤの預言」を歌ったことが、「典礼聖歌」と「水のいのち」をはじめとする合唱作品が一続きのものであると理解する上で重要な経験となりました。→この作品が宗教曲であるということが聞いている人にも分かってもらえるように、祈りや願いの気持ちを音に乗せて歌いたいと思います。 (S.T.)
●演奏会でお客様に注目して聴いてもらいたいポイント
- フレーズがどんどん重なって、音楽が高まっていく所を感じてもらえればと思います。 (S.M.)
- やっぱりフーガかな。 (K.H.)
- 聞いているとドイツ音楽とのつながりが自然に見えてくるような、日本的な響きの部分とドイツ的な響きの融合を感じられるような部分に注目していただけたら嬉しいです。(おそらくそこが見えてくると、この曲での「願い」が何なのか感じ取っていただけるのではと思っています) (S.T.)
- それぞれの方々が、演奏会の中で、何かを、どこかで、少しでも‥‥感じて頂ければ。それだけです。 (S.N.)
●演奏会(全体)へ向けての意気込み
- 残り少ない時間ではありますが、皆さんに楽しんで頂けるよう、全力で練習に励みたいと思います。(S.M.)
- 暗記(暗譜?)パンが欲しい!! (A.H.)
- 絶賛暗譜中! (H.H.)
- シャインもブラームスも同じだけ重要ですが、それらを踏まえて、この「わたしの願い」をどういう演奏ができるか、は、私達の半年の練習の、そして心の成長の鏡ではないか、と思います。 (T.O.)
- シャイン、ブラームスからの流れから不自然なく繋がりを大事にしたい。(K.H.)
以上をもちましてアンケート本企画も終了となりました。
普段見えにくいCAの中身がすこしでも垣間見えたのであれば幸いです。
意外と(?)暗譜に苦しむ普通の人たちだったのではないでしょうか笑
CAのいいところは、ただの熱すぎる歌好きたちが集まっているところだと常々感じています。
ただの歌好き、されど歌好き、本番は魂を削って、ご来場の皆様に魂の歌をお届けいたします。
8/22(土)、杉並公会堂でお会いいたしましょう♪
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演奏会窓口より、詳細をご連絡させていただきます。
CANTUS ANIMAE The 19th Concert ドイツ音楽の系譜
日時:2015/8/22(土)
開演:18:30 (開場:18:00)
会場:杉並公会堂 大ホール 全席自由
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入場料:一般2,500円(前売り 2,000円) 学生1,000円
Ⅰ
シャイン
「イスラエルの泉」より
「羊飼いの快楽」より
Ⅱ
ブラームス
「二つのモテット op.74」
「ジプシーの歌 op.103」
Ⅲ
髙田三郎
「わたしの願い」
作詩:高野喜久雄
[指揮]雨森文也[ピアノ]平林知子
[リコーダー]古橋潤一
[ヴァイオリン]堀内 由紀
[ヴィオラ]天野寿彦、池田梨枝子
[ヴィオローネ]西沢央子
[オルガン&ルネサンスハープ]能登伊津子