【19thドイツ音楽の系譜】プログラム執筆者のこぼれ話

管理人です。

いよいよ演奏会まであと2日。
昨日本番直前の練習が終了しまして、団員は最後のあがきに精を出しているところです!
当日券も十分ご用意できる予定となっております。
まだチケットをお持ちでない方も是非お越しくださいませ。

さて、本番へ向けて練習が佳境を迎える中、
一足先に演奏会パンフレットの制作が完了しました。
19thprogram_hyoshi
今回も大変な力作となっておりますので、
是非お早めにご来場いただき、解説・歌詞をじっくり読んでいただればと思います。

つい先日のこと、
曲目解説を担当した3人が原稿を書き終え、ホッと一息ついているところを狙って

「パンフレットには書き切れなかったかったこぼれ話ない?」

と聞いてみたところ…

3人から返事がありましたので、そちらをそのまま掲載させて頂きます(笑)

パンフレットと合わせて読んで頂くとより楽しめると思います♪

それではどうぞ~

シャインSt.執筆担当:めぐめぐ

第一ステージプログラム担当めぐめぐです。
ブログ管理人からプログラム原稿作成にあたり、プログラムには載らなかった「こぼれ話」を書いてね♪と依頼がありましたが・・

シャインにはこぼれるほどネタがないんだよぅ!!

というのが正直なところです笑

第二、第三はブラームスと髙田三郎先生ですから
ネタはこぼれまくると思いますが、シュッツならともかく
地味な(笑)シャインですからねぇ・・

泣き言はそれくらいにして書けなかった個人的な
感想もあるから書いておこうかな♪

シャインの最大の謎は

「イタリアに行ったことがないのに超イタリア的!!」

と思っていて、
シュッツとも共通してどことなく「洗練されていないモンテヴェルディ」という趣があります
しかし同世代のシュッツはイタリアに行き、イタリア技法を学んでいます。
シャインは病気がちだったこともあり、ずっとドイツにいました。
今と違ってインターネットもYouTubeもない時代。
どうしたらこんなにイタリア的になったものか、、しかしシャイン生来の性格なのかちょっと「くどい」面もあったりして・・

ドイツ人シャインの中にイタリアを見出していただければうれしいです。

あとは世俗曲がチームメンバーの構成や先生方の間奏曲によってかなり個性的なのでそのあたりも楽しんでいただけるのではないかと。。

いずれにしてもバッハよりも100年前の世界をご堪能ください

髙田三郎St.執筆担当:ちゃこ

実は書くことも読むことも全く苦手な私に、プログラムに髙田先生のことを書く当番が回ってきてしまい、途方に暮れていました。
でも何とかして材料集めをしなければ…と思いながらも、7月に東京都合唱祭を聴きに行っていたら、楽譜屋さんの出店で、髙田先生の著書「ひたすらないのち」が私を呼んでいたのです。
これもお導き…買って読まないわけにはいかなくなってしまったのです。

何かよく分からないものに守られているとしか思えません。
髙田先生が高野先生の詩を気に入って曲を書かれたことは、プログラムにも書きましたが、高野先生も髙田先生の音楽に対する気持ちを表していらっしゃった記事がありましたのでご紹介します。

音楽がすばらしいと思うのは、そこからすべてを始めるからです。
書いた詩をくり返し読んでも、もうそれ以上どこにも行けないのに、髙田先生は思いもかけない場所に連れ出すんですね。
ほとんどもう恩寵とも呼べるような場所に連れ出してくれると思うのです。
髙田先生に出会う前は、私の詩が音楽になったものはなかったんです。
だからあまり音楽、合唱というものに興味がなかった。
書かれたものを何度も読むことが自己表現だったんですが、その自己表現が終った場所から、音楽がはるかな所に連れていってくれるというのかな、それはすごいことですね。
(全日本合唱連盟発行「ハーモニー」第23巻86号より

また、今回のコンサートに先駆けて行われた雨森先生・平林先生のインタビューの中で「皆で命を削って演奏をしよう」という言葉がありました。
そのことを髙田先生もおっしゃっていたので、自分への励ましと捉えながら、その記事もご紹介します。

詩人も作曲家もいのちがけである。
演奏者だけがただきれいな声や音程やリズムやハーモニーの発音体になっていて、たとえ結果がよかったとしても、それでパフォームが完成したといえるであろうか。
演奏者も、音楽技術上色々な問題を抱えているのは自明のことである。
それへの修練と並行して、その作品の成り立ちにも踏み込んでいってほしい。
そして本番では、心も体もその作品の存在理由と一致して、その全体像を会場に具現してほしい。
これが私の希望である。
(髙田三郎著「ひたすらないのち」より引用)

この8月初旬には、旅行先の富良野で、私は雲雀が空に舞い上がるのを見ました。
雲雀がどんな鳥か、インターネットの画像でちらっと見たくらいしかありませんでしたが、その鳥が飛んで行く様子はまぎれもなくあのフーガにぴったり重なり、「いまここで飛んでいく鳥は雲雀」とはっきり分かりました。
高らかに鳴きながら、波打つように素早く飛んでゆく姿が、天の国へ神様を賛美しているように見えました。
コンサート直前に出会えたこの風景も、神様のお導きだったとしか思えません。

さまざまな見えない力の働きさえ感じられるこのコンサートが、私たちにとっても、聴きにいらしてくださる方々にとっても、関わってくださる方々にとっても、かけがえのない時間となりますよう、その時まで力を尽くしていきたいと思っています。

ブラームスSt.執筆担当:シロ

さて、3人目の担当者。
曲目解説以外にも、歌にドイツ語指導に大活躍のシロからの返事ですが…

自身のTwitterで演奏会全体についての紹介コメントをつぶやいてくれましたので、
それをこちらにも掲載させていただきます。

彼独特の目線が面白いですね♪
どうぞ~


19th演奏会に関する記事更新はこちらで最後になります。
これまでの演奏会以上に沢山の更新回数&量でしたが、お付き合い頂きありがとうございました。
それぞれの記事が、少しでもお客様が演奏会を楽しめるキッカケになれば幸いです。

それでは、演奏会場にてお待ちしております♪

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CANTUS ANIMAE The 19th CONCERTの前売りチケットをご希望の方は
最下部の入力フォームより必要事項を記入の上お申込みください。
演奏会窓口より、詳細をご連絡させていただきます。

CANTUS ANIMAE The 19th Concert ドイツ音楽の系譜

日時:2015/8/22(土)
開演:18:30 (開場:18:00)
会場:杉並公会堂 大ホール 全席自由
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入場料:一般2,500円(前売り 2,000円) 学生1,000円


シャイン
「イスラエルの泉」より
「羊飼いの快楽」より


ブラームス
「二つのモテット op.74」
「ジプシーの歌 op.103」


髙田三郎
「わたしの願い」
作詩:高野喜久雄

[指揮]雨森文也[ピアノ]平林知子
[リコーダー]古橋潤一
[ヴァイオリン]堀内 由紀
[ヴィオラ]天野寿彦、池田梨枝子
[ヴィオローネ]西沢央子
[オルガン&ルネサンスハープ]能登伊津子