【振り返り】2022/1/9 Monthly Concert 「ドイツ音楽の系譜を辿り、学ぶ」

あけましておめでとうございます。管理人です。

記念すべき新年一発目の記事では、CAメンバーのH川が2022年1月9日(日)実施のMonthly Concertを振り返ります。当日は約20名もの方にご参加いただき、大変充実した1日となりました。

ご参加いただいた方々、本当にありがとうございました!

今回は約20名もの方にご参加いただきました!

300年の時を超える旅

あけましておめでとうございます。アルトのH川です。
(前回のMCレポートを書いた方もたしかイニシャルはHでしたね。)

早速ですが、先日300年の時を超える旅に行ってきました。

後期ルネサンス〜ロマン派までのドイツ音楽を一気に味わうなんとも贅沢な旅です。

旅の行程は以下の通りです。
1. Das Benedicite vor dem Essen, Herre SWV 429 / Heinrich Schütz
2. Komm, Jesu, komm BWV 229 / Johann Sebastian Bach
3. Vier Quartette Op. 92 / Johannes Brahms
4. Zwei Motetten Op. 74よりWarum ist das Licht gegeben dem Mühseligen? / Johannes Brahms

帰ってきた時にはとてつもない満足感ととてつもない疲労感がありそうですね…

朝の10時に集合し、谷郁先生から今回の旅の概要をご説明いただきました。
これまで断片的にしか捉えられていなかった、「楽譜の歴史」が一気に1本の線で繋がっていく感覚に、これから始まる旅がますます楽しみになりました。

そしていよいよ旅のはじまりです。

今回のMCでは雨森先生だけでなく、谷先生にもご指導いただきました。

改めて楽譜を並べて見てみると、時代によって楽譜から見えてくるものはかなり違います。
ぜひお手持ちの楽譜でも見比べてみてください。

「後期ルネサンスの頃はコテコテのメリスマもなければ、歌い手への細かい指示も少ないから簡単だ」

とか、

逆に「ロマン派は指示がたくさん書いてあるから、書いてあること全部やればそれが正解なんでしょ」

とか、

そんなことは一切なく。

どの時代の曲であっても「その時代に相応しいとされる歌い方」があり、さらに「ドイツ語として正しい歌い方」があり、しかも「絶対に正解だと言われる音楽はない」のです。面白い世界ですね。

雨森先生と谷先生、それぞれの指揮で「本番」に乗せます

今回4つ目に扱ったBrahmsは谷先生と雨森先生のお二方にそれぞれ音楽作りをしていただき、それぞれの指揮で本番に乗せました。根本的なところは同じでありながらも、少しずつ色を変えていくことで音楽がこんなにも違って見えるのかと感動しました。

この4曲を扱うには短すぎるたった3時間半の練習でしたが、最初の旅の概要で張られた伏線のおかげで非常に濃密な、大満足の旅に終わりました。

本番を終え、旅から帰ってきたのは16時半。
終わった頃にはぐったりでしたが、とても心地よい疲労感でした。
今年も1年、たくさんの音楽に触れたいと強く思えた旅でした。

それではみなさま、2022年もどうぞよろしくお願いいたします。


以上となります。

MCは今後も不定期に公開形式で実施予定です。実施が決まった際には当HPやTwitterで告知いたしますので、定期的にチェックしてみて下さいね♪